<開催趣旨>
開館9周年記念特別展は、これまでと少し雰囲気が変わり、真民詩と版画家とのコラボです。
平成3年から、坂村真民の詩を「版画かれんだあ」に描き、独自の絵の世界を表現してきた海野阿育さんの「版画かれんだあ」の原画を一堂に集め、展示することとなりました。
海野阿育さんと坂村真民との出会いは、昭和59年に鈴木出版から出された詩画集「自分の花を咲かせよう」の絵を担当されたことから始まり、その後も詩画集の絵を描いてくださり、真民との交流が続きました。
二人が実際に会ったのは、昭和59年の夏に、鈴木出版の編集者と共に、海野さんが砥部のタンポポ堂を訪ねたのが、最初で最後の「二人の出会い」でした。
今回の特別展では、「坂村真民の詩」をモチーフにして、独特な版画を描き「心のうたかれんだあ」という作品を作られてきた海野阿育さんの版画の中から17点の原画と、真民との最初のコラボ作品である「詩画集3部作の原画」や、真民から送られた手紙とはがきなどを展示して、二人の交流の様子についても取り上げています。
日本画を学び、各地の寺院の天井画や襖絵を描かれている海野阿育さんが、真民詩に触発されてその独自の感性で描かれた「詩画」は、見るものを不思議な世界に導いてくれます。
どうぞ、版画に描かれた真民詩のメッセージをゆっくりとご鑑賞ください。
<展示作品一部紹介>
<海野阿育先生プロフィール>
昭和18年 東京生まれ。
東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。
日本画家、版画家
鶴見大学短期大学部元教授
著書に、坂村真民とコラボした詩画集3部作「自分の花を咲かせよう」、「花一輪の宇宙」、「あうんの花」(すずき出版)
真民とは、昭和59年「自分の花を咲かせよう」を出版する時に、鈴木出版を介して知り合い、その後の詩画集の絵も担当されて、真民と長く交流があり、砥部にも一度訪ねて来られたことがある。
記念館の開館に当たり、詩画集の原画をすべて記念館に寄贈していただいた。
昭和63年から発行されている「心のうたかれんだあ」は、真民詩をモチーフにして海野先生が描く独特な版画が人気があり、現在も継続して毎年発行されているものです。
<「詩画集3部作」の表紙>
<「心のうたかれんだあ」の原画>
※ポスター画像をクリックしていただくと
詳細が確認できます。
開館9周年記念特別展
海野阿育と坂村真民の世界
〜版画かれんだあに描かれた真民詩〜
2021年2月20日(土)〜2021年6月13日(日)
坂村真民記念館
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